沙木貴咲の恋とか愛とか

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シングルマザー(子を持つ働く親)が絶対にしちゃいけないこと

シングルマザーはもちろん、子どもを持つお母さん・お父さんが絶対にしてはいけないのは、死ぬほど働きまくることです。

「絶対」をつけるなら、たぶんコレしかないと思う。

 

子どものために一生懸命働くことは素晴らしい。

でも、睡眠時間を削って食事をおろそかにしながら働いても、子どものためにはならない。

お金はたくさん稼げるかもしれないけど、一番大切な子どもを悲しませるかもしれないんです。

 

理由は、過労は確実に命を削るから。

 

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一昨年の夏、身内が一人亡くなりました。

ある日、急に体調を崩して職場を早退し、帰宅後に吐血してそのまま帰らぬ人になったのですが、年齢はまだアラフィフの40代。世間では働き盛りといわれる年です。

 

持病は特になかったものの、内臓がかなり弱っていたらしく、大量の血を吐いて亡くなった現場はちょっと引くような状態だったそうです。

直接的な死因は肝臓だとか、何だとか言うけれど、結局は過労を積み重ねていったことが死の原因だったと思います。

 

お葬式では、高校に入学したばかりの娘さんが「お父さんが死んだから学校辞めなきゃいけない」と言ったり、納骨ではまだ小学生の娘さんが父親の骨を見て動揺したり。

 

親はやっぱり、子どもを不安にさせてはいけないし、悲しませてもいけないと思うんです。

 

彼はとにかく忙しい人でした。

たとえば、早朝まで働いて始発で帰宅し、2時間寝てまた出勤する……という働き方を25年以上続けていたようです。

 

激務でも頑張っていたのは自分のため?家族のため?それとも、お偉いさんや国のため?

彼がいない今はもうわからないけれど、亡くなってしまったんじゃ何にもならないよ。

たとえ家族のために必死で働いていたとしても、死んで残る保険金なんか、家なんか、子どもは嬉しくないよ。

 

彼は親戚内では最年長でリーダーシップがあり、子どもの頃はイタズラをして怒られるようなこともしましたが、努力家で頼りがいのある「お兄さん」でした。

私が大学時代にメンタルを病んでいた時も、向こうはすでに社会人で忙しかったはずなのに、家まで来て話を聞いてくれてたびたび助けられました。

頑張り屋で責任感が強い人だっただけに、命を削るほど働き続けてしまったのかもしれません

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私も3~5年前は、睡眠時間2~3時間で動き回るような生活を送っていました。

育児休暇中でも何とかして稼がなきゃいけなかったり、職場復帰しても仕事や収入は安定しなかったりで、とにかく必死でした。

でも、独立して2018年にようやく安定してきた時、ふと思ったんです。

 

「私、このまま働いていったら死ぬな」と。

 

深夜、原稿を書いていてとても自然にそんな未来を予想できました。

私はシングルマザーで両親はすでに高齢の域に達しているのもあり、幼い息子たちを育てていけるのは私しかいません。

 

だからこそ、体を壊すような働き方はしちゃいけないなと。

子どもが成人して一人でも生きていける年齢になるまでは死んじゃダメ。

子どものために、健康でい続ける働き方をすることが大事だと思うんです。

 

そして、睡眠時間を削らなくちゃお金が稼げないのであれば、労働以外にお金を手に入れる方法を知ることも大切だなと思っています。

 

シングルマザーは経済的に困窮しやすいといわれるけれど、だからといって睡眠時間や健康を犠牲にして働くのは本末転倒。

最近、高校時代に読んだある男性の手記をときどき思い出します。彼の家は母子家庭で、母親がいくつも仕事を掛け持ちする中、居眠り運転で交通事故を起こして亡くなったそうです。男性は反抗期の真っただ中で「ウチは金がない」と文句を言ったことを後悔したと書いていたのですが…誰も幸せになっていなくてやりきれませんでした。

 

当時は自分がシンママになるとは想像もしていなかったけれど、今はそのお母さんに自分を重ねてしまう時があります。

 

「やらなきゃ!」と仕事を詰め込み、無意識のうちに自分を追いつめていると、ハッとさせられます。

働くことは結局誰のため?子どものためになっているの?ただの自己満足じゃないの?というのは、つねに自問自答していきたいと思っています。

 

なんだかんだ言って、子どもにとっては「親がいなくなる」ことが一番つらいですから。

 

 

 

最後に。

…私は亡くなった彼のことが好きでした。

親戚内では最年少で危なっかしい人生を送っていた私からすると、彼はいつも眩しい存在。子どもの頃からずっと彼は「カッコいい人」で、身内にこんな言い方をするのは変かもしれないけれど、本当に好きだった。

だからこそ、悔しくてならない。

彼が亡くなった実感は未だに曖昧で、一年以上経ってもまだ、ふと会えるんじゃないかと思えて悲しくなります。

 

もし、自分が死ぬほど働いてポックリ逝ってしまったら、子どもだけじゃなく、友だちや身内がそんな風に悲しむかもしれない。

やっぱり命を削って仕事することに意味はないと、私は思うんですよ。

 

 

沙木貴咲

 

 

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