沙木貴咲の恋とか愛とか

ライターで占い師、沙木貴咲のブログ。占いのお話。メール相談お受けしています。

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ブランディングに思うこと

私はフリーランスで、独立する頃からブランディングに悩んでいました。

理由は「ブランディングができない」「ブランディングできるものが何もない」から。

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サラリーマンとして長く生きすぎたのと、自分を失くすことで働けていたので、今さら自分の強みや魅力をガツガツ打ち出していくことができなかったんですね。

とてもじゃないけど現実的じゃなかった。

 

それでもブランディングをしないとフリーでやっていくには難しいし、生き残っていけないと思っていたので、いろいろやってはみるけど何をしても違和感しかない…という繰り返し。涙

 

10年もガチメンヘラで自分に対する評価がマイナスまで落ち込んでいたのもあり、今さら「私ってこんなにすごいの!」「私にはこんな魅力があるんだよ、見て見て!」とアピールすることは苦痛ですらありました。

たぶんコレが一番のネックになっていたと思います。

 

私は埋もれて生きることが心地良く、誰にも見つけられたくない人間なのかもしれません。

一人で生きていたら、そうやってひっそり毎日を過ごしていたと思います。

でも、私は自分だけの人生を生きているわけではなく、子どもたちが独り立ちするまでは何とかするべきで、埋もれて生きるのはそのあとに勝手にやればいい話です。

私は自分のために生きられない人間だと自覚していますが、自分を生かしてくれる存在がいれば…子供たちのためには何でも頑張れると思っています。

 

で、ブランディング。

私は占い師で相談に答えることが仕事なので、相談してもらうために自分に注目が集まるようなブランディングがまず一つと、ご相談者さんに対して誠実で役に立つ存在であることが一つ。

そこにズレがあってはいけないと思っています。

 

文章や発言はあくまで悩みを持つ方のためのもの。意図したインパクトで人の目を惹きつけるのは自分のためにはなっても、悩む方の役には立たないと思うのです。

 

人間が悩むポイントは二つあって、一つは「悩みそのもの」。障害です。

そしてもう一つは、悩むがゆえの「落ち込み・混乱」。これを乗り越えないと悩みの解決に辿り着けません。

 

不安で気持ちが取っ散らかったまま悩みを解決しようとしても難しいし、行動を起こすための気力が不足してしまいます。

悩みを解決する方法だけ教えても、ご相談者さんは理解できず動けないことが少なくありません。

 

もちろん、悩んでいてもメンタルがしっかりしていて「渇を入れてほしい」と言うご相談者さんもいますが、占いの門をたたく方のほとんどは、そうした段階をすでに経て精神的に疲れ切っていることが多いです。

無自覚なまま心がかなり混乱している方もたくさんいます。

 

そこに対して、自分のブランディングを意識した回答は傷に塩を塗る可能性もあり、するべきではないと私は思っています。

(自分のブランディングを意識した回答というか、自分本位なお答えというのか。言葉のチョイスが難しいですが)

 

耳が痛い話や厳しめの説教も確かに愛です。

そこは否定しませんし、たとえば細木数子先生や大泉の母のような導き方もアリだと思います。

それが必要な方もいらっしゃいます。

 

でも、私としては「そうじゃない」と思えてしまうのです。

できない、というのが正しいのかもしれません。

自分自身、メンヘラ時代に「しっかりしなよ」「そんなんじゃだめでしょ」と追い込まれてさらに悩みが深くなった経験が多々あります。

強めに追い込むことを否定する気はないのですが、救いではないと思える時があります。

 

とはいえ、私はスピリチュアルに救いがあるとも思っていないので、アドバイスは地味で面白味には欠けるはずです。

面白味やインパクトを目的としていないし、精神論で悩みが解決しないことがわかっているからです。

 

科学の世界ではどんどん新しい解釈や発見があるので、目新しいことは魅力に感じられますが、人間の心は時代が進化してもそれほど変わりません。

心のあり方は本質的にはほとんど変わらないと思っています。

世界の高名な心理学者や精神科医師や、あるいはあまたの悩み相談を聞く占い師や人生経験豊富な年長者の方々が、今までにない心の捉え方を発見するかもしれませんが、たとえば失恋の苦しみを5分で癒せるナニかは存在しないのです。

 

そして、日々の星の動きを読んで運勢を書くという仕事も、何かをゼロから生み出しているわけではなく、あくまで仲介者・解説者です。

私の頭と感覚を通じて運勢をお伝えし役立ててもらう。

 

……そんな自分の仕事を考えると、果たしてブランディングは必要なのだろうか?と思えてきてしまいます。

 

もちろん、「話を聞いてほしい」と思ってもらえないと個人鑑定はできないので、私はこんな人ですよというアピールは必要なのですが。

何の魅力もない人に誰も相談しようとは思わないですから。

 

自分が何者かはわかっているようでわからない。

わかっていて堂々と発信ができる方をいつも羨ましく思っています。

ただ、漠然とした中で毎日の仕事を積み上げていくことも、一つのブランディングになるかもしれません。

 

 

沙木貴咲

 

 

 

 

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