無気力で人とも会いたくない…という方からご相談いただきました。
私は何もやる気が起きず、ただ面倒くさいと思いながら生きています。
他人とも関わりたくないし。
どうしたものかと思うのですが、ただの甘えでしょうか。
人間はつねにやる気がある訳ではないし、仕事や人間関係が面倒くさくなったりもするものです。
私だって夜中にパソコンの前で一人「どうしたもんかな」と途方に暮れる時があります。
でも、ずっとそうした状態が続くとやっぱりツラいわけで。
ご相談者さんはネガティブな感情に包まれて、抜け出せなくなっていると感じます。
自分がこれ以上苦しくならないためにも、ネガティブな思いを断ち切る必要があります。
たぶん、ご相談者さんはかつて積極的に何かに取り組んだり、物事を丁寧にこなしたりした経験をちゃんと持っている人だろうと思います。
じゃないと、「ただの甘えでしょうか?」という疑問は持ちません。
本当に怠惰な人は、なまけて甘えている自分に疑問なんか抱かないんです。(むしろそんな自分を正当化しようとする)
だから、きっかけは何であれ、心がふさぎこんだ現状を打破した方がいいと思うし、方法はあります。
自分を変えることを億劫に感じるでしょうが、変わった方がいい理由はちゃんとあるんですね。
ご相談者さんは「甘えてはいけない」と思っているだけに、このままだと自分を責めてしまうからです。
どうにもならない現状を受け入れているとはいえ、納得はしていないのではないでしょうか。
なので、やる気が起きない時はあるよねと思いつつも(今の自分は否定しない)、少しずつ抜け出すことを始めてみませんか?
ゆっくりでいいです。
方法は「自分と向き合う」なんですが、最初はつらい作業かもしれません。
なぜやる気が起きないのか、面倒くさいと思うのか、人を避けたくなるのか?そういう行動を取る理由があるはずなんです。
(理由=気持ち)
それをまず認識します。
良し悪しは関係ありません。
「やる気が出ないのは、自分がこう思っているからなんだなぁ」と淡々と認識してください。
また、自分が自覚する長所と短所を紙に書き出してください。
(さっきの、やる気が出ない理由も紙に書き出すといいかもしれません)
これは思いつく限り書き出してほしいのですが、自分のことって意外とみんな知らないものです。
子どもの時に得意だったことも長所なのですが、大人になれば長所とみなさなくなってしまいます。
でも確かに長所なんです。縄跳びでも暗算が得意でも、絵が上手いでも何でも。
全部書き出して、「私ってこういうところがあるんだな」と思ってください。
そして、自信があること、自慢できる能力、どうがんばってもできないことを、また紙に書き出してみてください。
会社で評価されたこととか、学校で褒められたこととか。努力はしたけれどできなかったこととか。
「わたしってすごい!」を再確認する一方で、冷静に自分の限界を知るんです。
限界は誰にでもあるので、「できないから悪い」じゃありません。
自分はここまではできるけど、これ以上はできないなと淡々と認知してみてください。
(オリンピック選手はすごいけど、自分がオリンピックに出場できなくても別に劣っているとは思わないですよね。
彼らはスポーツの能力の限界が少しばかり広いというだけで。能力の限界は個性と捉えるといいかもしれません)
たぶん、この3つを淡々と、でも真面目にやってみるだけで、自分に対する印象は変わるはずです。
「こんな自分、どうしたものか?」と思うところの「how」が見えてくると思います。
またそれは、現状を抜け出すきっかけにもなります。
ただし、ご相談者さんが医療機関に通院されているとか、専門家のカウンセリングを受けている場合は、医師やカウンセラーの指示に従うのが良いと思います。
ちなみに、ネガティブ感情って悪いものではないんです。
自分を守るためには必須の感情で、誰にでもあるし、警戒心が強い人ほど杞憂が多かったりします。
ただ、杞憂や消極性が強くなると行動できなくなるのも事実なので、ネガティブ感情はうまくコントロールすることが大事です。
セルフコントロールできれば強みになります。
まずはそんな感じでいかがでしょうか?
ゆっくりでいいと思いますよ。
沙木貴咲
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