2020年12月22日:グレートコンジャンクションと風の時代
2020年12月22日「グレートコンジャンクション」が起きて「地の時代」から「風の時代」に変わる…という話は、占い好きな方はあちこちで耳にしたんじゃないかと思います。
時代が変わるってなんかスゴそうですが、私はこれを単なるスピリチュアルな話で終わらせたくなくて、「私たちの日常生活にはいったいどんな影響があるの?」てところまで話を落とし込んでみたいと思います。
◆グレートコンジャンクションとは
グレートコンジャンクションとは、土星と木星がコンジャンクションする(ぴったり重なり合う)ことで、この現象自体は約20年に一度起こるものです。
…グレートコンジャンクションという単語を日本で使い始めたのは鏡リュウジさんだそうで…!
で、土星も木星も個人の日常生活ではなく、社会全体に影響をもたらすタイプの星たちなので、グレートコンジャンクションはそもそも長期的な世の中の流れを見定めるものなんですね。
時代を変える!とまでは言えないんですが、2020年12月22日のグレートコンジャンクションはなぜそう騒がれるのかというと…「コンジャンクションする場所が約200年ぶりに変わるから」なんです。
1821年以降、木星と土星のコンジャンクションは地の星座(牡牛・乙女・山羊)で起きていましたが、2020年からは風の星座(双子・天秤・水瓶)で起こるようになり、風の星座でのグレートコンジャンクションは約240年続くことになります。
地の時代が始まったのは、日本でいうと江戸時代後期。諸外国の船がやってきて鎖国が危うくなり始めたころですね。1825年には異国船打払令が出ています。その後ペリーが来て皆様もご存じの幕末に突入…て感じです。
- グレートコンジャンクションは20年周期で世の中の流れを方向づけるもの
- コンジャンクションする場所が200年ぶりに風の星座に変わる
- 今後240年は風の星座に象徴される傾向が顕著にあらわれる
…ということで「2020年は時代が変わる。風の時代になる」と言われているんです。
ややこしい話にお付き合いいただいてありがとうございます。
◆「風の時代」とは?何が変わる?
じゃあ、風の時代になると何がどう変わるのよ?なんですが・・・
- 物質的価値より精神的価値が重視される
- 組織よりも個人
- 「結(ゆい)」の精神に基づく独自のコミュニティ
私が考えるのはこんな感じです。
風の時代は個人の時代だとおっしゃる方が多くて確かにそうなのですが、とはいえ手に職をつけるといいとか、そこまで単純な話じゃないと私は考えます。
個人の時代はもう何年も前から言われていて、すでにひと通り山を越えた感があります。会社員でもネットの有名人になって法人を作る人はいますし、2015~2016年あたりはキラキラ起業女子が流行ったりもしました。
とっくに個人の時代は始まっているんです。
で、そんな個人の時代が2020年12月22日のグレートコンジャンクションを境にどう変わるかというと、「影響力を持つ個人が作るコミュニティが強化される」かなと。
インフルエンサーは多数のファンを獲得していますが、こういう影響力を持つ人が独自の組織を作る傾向は加速するでしょうね。
オンラインサロンがわかりやすい例で、お金を払って閉じたコミュニティに参加し、同じ価値観を共有する人から有益な情報を受け取る。これが当たり前になっていくと思います。
つまり、一般に無料公開されないモノがでてくるのです。
有名人・知識人はこぞってオンラインサロンを始めて、質の高いエンタメはサブスクリプションサービスとして有料になります。
- 自分に必要な情報は自分で取りにいかないと手に入らなくなる
- 必要な情報と知識はつねに自分で判断する
この2点は重要視しておいた方がいいと思います。
ちなみに、メンタリストDaiGoさんは知識のNETFLIXを目指してオリジナルの動画配信サービスを作ったのですが、これがまさに風の時代を象徴しているかと。
また、会社や家庭以外で何のコミュニティーに属するのか、自分のアイデンティティはどこにあるのかを見つけておいた方がいいです。オンラインサロンでも、自分でグループを作るでもなんでも。
完全なる個人だといざという時につぶれてしまいますが、仲間がいれば助け合えます。住む地域や属する会社で集まるだけでなく、同じ価値観を共有できる繋がりが重要です。
個人として自立しながらも、同じ価値観を共有できる仲間とつながり手を組む…つまり『結(ゆい)』の精神が注目されるようになるのです。
※結(ゆい)の精神とはもともと小さなグループ・集落における共同作業の制度をいいます。 一人で行うには多大な費用と期間そして労力が必要な作業を、グループ全員で協力し合う相互扶助の精神をいいます。
◆仕事はどう変わる?
風の時代では、お金や不動産より信用や時間的自由度、同じ価値観を共有できる仲間が重視されるようになります。
たとえば、有名企業に入社して高賃金をもらうことより、自分がやりたいことをやりたいようにできる環境で取り組むことに価値がある、みたいな。
とはいえ、就活生が商社や大手外資などには見向きもせず、みんなベンチャーにいきたがる…という訳ではないですけど。汗
働くことの意義やお給料の価値基準はもっと多様化して、今50代の人たちが就活していた頃とはまったく違う意識を持つようになるでしょうね。
また、テレワーク導入や副業OKなどで、企業側も価値観を大きく変えなければいけない時期を迎えています。
「副業なんかしないでウチの仕事に集中しろ」なんて言う会社は働き手となる20~40代から相手にされなくなるし、オンラインとオフラインのメリット・デメリットを今まで以上に厳しく見極めて使い分けていくことになるはずです。
そのあたりの切り替えがうまくできるかどうかで、今後もビジネスを続けていけるかどうかが決まるんじゃないでしょうか。
時代の変化を敏感にかぎ分けている会社では、独自に顧客(ファン)を獲得している若い働き手が、自分のやりたいことを会社を利用することで実現させていくのを良しとしています。
- Twitterやインスタなどのフォロワーが多い=顧客(ファン)を獲得している(ただしフォロワーはアカウント主の魅力を熟知してファンであることが条件)
- フォロワー(自分のファン)を巻き込む形でビジネスを企画
- 会社が持つお金やシステム・人材を利用してビジネスを実行
たとえば、こういう流れができあがるのが風の時代かと。
就活ではSNSをやっていることがメリットにもデメリットにもなりますが、「実名・顔出し・フォロワー多数・フォロワー巻き込み型の活動をしている」アカウントを持つ人は今後“強者”になっていきます。
そして、会社としては既に顧客を持つ若い働き手とうまく手を組むことが大事で、社員を「自社に従う労働者」と見たらダメ。むしろ「いつでも独立していいよ。独立したら一緒に事業やろうよ」くらいのスタンスを取った方が得るものは多いはずです。
◆コロナで風の時代はすでに先取りしている
この小見出しの通り、いま既に風の時代に片足を突っ込んでいる状態です。
「コロナだから仕方ない」と場当たり的に色々と対処しているかもしれませんが、ワクチンや治療薬が開発されて広まっても世界は“コロナ前”には戻りません。2020年2月以前の世界にはもう戻れないんですね。
人との接し方、出会い方、働き方、情報の取り方…何もかもがやっぱり変化していきます。
だから、この年末から2021年にかけては、場当たり的に対処してきたことを新しい常識として馴染ませていくことが大切です。
不安はもう手放す時期に来ていて、うまく活用しきれない古いルールは潔く捨てるべきでしょう。
代わりに新しいルールを自分で作って使いこなす。そう考えれば、先行き不透明な2020年の年末にも光が見えてくるのではないかと思います。
風の時代は希望に満ちて、たくさんの可能性を私たちに与えてくれるはずです。
沙木貴咲
★カナウさんではグレートコンジャンクションの一足先に起こった15日の射手座について詳しく書いています。
★12/14~12/20│射手座新月と土星&木星の水瓶座入り
★ananさんでは「2021年の恋愛運:運気が良いのはいつ?」を書いています
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