2021年は「新しさ」と「良い意味で境界線を取っ払うこと」がテーマになります。
昔からこういうやり方をしているから…というだけの形がい化した仕事・人間関係、惰性で続いている習慣などは大胆に改革のメスを入れて良さそう。
また自分の意志とは関係なく、そういう流れになる場面もあるはずです。
◆翻弄される時期は終わり。適当でいい
コロナは未だ勢力衰えず、不安なニュースが続きますが、あわあわと翻弄される時期は2020年と共に終わりました。
2020年に挑戦したこと、試してダメだったこと、経験したことを踏まえて「現時点における最善」を見つけることが大切です。
「コレでこの先1年、3年、5年は安泰だ」ではなく、
「今はとりあえずコレでいこう。うまくいかなかったら別の方法を試せばいい」
と良い意味で適当になってください。
やり方や方向転換はいくらしても大丈夫。
ダメと思ったらすぐ変えればいいんです。
過去にとらわれず、臨機応変な判断と柔軟さで前に進んでいけるはずです。
◆「枠」を飛び越える自由さを身につけて
5月中旬から7月下旬にかけては、既成概念にとらわれず「枠」を飛び越える感覚を大切に。
この時期に起こしたアクションや計画は2021年末から2022年に繋がっていきます。
自分にない価値観や情報には敏感に。
答えは必ずしも自分が持っているわけではないと思ってください。
友人や同僚、SNSのフォロワーと交わす何気ない会話にヒントが隠されていることもあります。
また、この時期に身内として親しくなる人とは良い刺激を与え合えるだけでなく、この先長い付き合いになるかもしれません。
◆遠回りのように見えて実は近道
アレコレ試すことを、手間がかかる・時間を無駄遣いすると良く思わない人もいるかもしれません。
でも、最初から決め打ちしてしまうと、それ以外の手があることに気づけないし、ほかにもやり方があることを考えもしないし、ダメだった時は「もうダメだ」と絶望してしまいます。
やり方は何通りもあるだろうけど、今はとりあえずコレで。
そんなゆるく軽い感覚を持てたら、自然と視野は広くなり、フットワークは軽くなり、他人の意見にも耳を傾けて、ダメだとしても「じゃ次の方法を試してみよう」と絶望することはありません。
アレコレ試すことを前提にした判断や行動は、一見すると遠回りなように見えますが、実は近道なんです。
「コレが確実」と確信できる打ち手を見定めるには時間がかかるし、勇気も必要で、もしダメだったらどうしようという不安もつねに付きまといます。
でも、「コレがダメなら次を試そう」というスタンスは、思いついてから行動するまでがスピーディーで、次があると思えばそれほど勇気を振り絞らなくていいし（失敗も織り込み済なところがあるから）、ダメでも打ち手はまだまだあると安心できます。
サクサク行動できるので、結果的に望んだゴールに早くたどり着けるんです。
恋愛も仕事も人間関係も。
2021年は絶対に勝てる成功法則は必要なくて、打ち手をたくさん思いついた人が強い。
自分の頭が思いつかなくても、あちこちから情報を集めて選択肢をたくさん持てるかどうかがカギになります。
恋人候補はたくさんいていいし、アプローチ法は10試して2～3うまくいけばいいと考えるとか。
仕事における専門分野、担当業務はひとつに絞る必要はなく、興味あることにはとりあえず頭を突っ込んでみたり、軽い気持ちで資格や免許を取ったりしていいと思います。
副業ＯＫであれば趣味をビジネスにするとか、子どもの頃から好きで続いている趣味をyoutubeやstand.fm、voicyで語るといいかもしれません。
種まきはいくらしてもいいんです。
何から芽が出るかはわからないし、芽が出たものを育てればいいと考えてみてください。
◆うまくいかないことを「失敗」とするのは自分
去年アメリカの宇宙開発企業スペースXが実験打ち上げしたロケットは着陸に失敗して爆発しました。
世界中に「実験失敗」「着陸失敗して爆発」という見出しが飛び交いましたが、スペースXの責任者イーロン・マスクは「必要なデータはすべて取れた」として成功をアピール。
爆発の直後にTwitterで何が爆発の原因か、詳細に説明したんですね。
これ、去年の春に北海道でロケットを打ち上げたホリエモンこと堀江貴文さんも、まったく同じことを述べているんです。
ホリエモンロケットは打ち上げ後に失速して海に落ちましたが、その後の会見で何が原因だったのかをすべて把握して説明していました。
失速の原因を明らかにすることは重要な成果であり成功、取れたデータは次の実験・挑戦の土台になると。
二人は非常に聡明で、若いころから世間にその存在を知らしめてきた人物です。
この二人の発言を「似たようなセリフを漫画で読んだ」と言った人もいますが、私は彼らが漫画のセリフを真似て言ったとは思っていません。
なぜなら彼らは人生そのものが、日々の生活すべてが、仮説を立てて実験して結果からデータを取って次の仮説を立て、また実験して…の繰り返しだからです。
その感覚が本能的に身に沁みついていると言っても過言ではないでしょう。
彼らにとって失敗の定義とは、「何もデータが取れなかったこと」であり、世間が失敗と認めることからも貪欲にプラスになる要素を搾り取って、ひとつも無駄にはしないのです。
前置きが長くなりましたが…イーロン・マスクや堀江貴文さんの感覚は、一部の意識が高い人たちだけのものではありません。
誰もが身につけられる感覚で、失敗を失敗にするかどうかはつまり、自分次第だということです。
そして、他人が「失敗したな」と言う評価を受け入れるかどうかも自分次第です。
理想の展開から外れても、そこでなぜうまくいかなかったのか？の原因を突き止められれば、恋愛も仕事も次に進められます。
そこで終わり、にはならないのです。
2021年は、そんな軽やかな意識を持つ人がグイグイ前に進み始める年です。
世の中すべてを統一させるような価値観はないと思っていいと思います。
「自分はどうしたいのか？」「自分はどう判断するのか？」をブレずに見極めることが大切です。
2021年が全ての人にとって明るく希望ある年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いいたします！
沙木貴咲
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