私は元夫とは2年ちょっと付き合って結婚し、5年も経たずに離婚しました。
元夫は明るい人で、悲観的なネクラ女の私にとってはバランスの良い相手だったかもしれません。彼の明るさで救われたところも多く、決して悪い人ではなかったと思います。
ただ、お金や仕事に関してはルーズで無責任なところが多く、家庭生活はつねに不安にさらされていました。
「お金がない」「仕事してくれない」という心配は尽きず、妊娠中でも育休中でも元夫は私におんぶに抱っこ。しかも、家事ができない人だったので、結婚生活では私ばかりが動いて疲弊した印象が強いです。
(二男を出産した時は、深夜3時過ぎまで陣痛を感じながら原稿を書いて納品した後、自分でタクシーを呼んで病院に一人で行き(元夫は寝ていた。病院への付き添いも立ち合いもナシ)、入院中は取引先とメールしたり、原稿のネタを考えてメモしたり…という感じだったんですが、こんなんで離婚を考えない妻はいないと思うんですよね)
不安と負担が多い結婚生活は不幸せで苦痛でした。
だからこそ、私は思うのです。
婚活は、相手探しをする前に「自分が理想とする家庭生活」をまず決めることが大事だと。
いい人だからといって結婚がうまくいくとは限りません。
「結婚したらこんな生活がしたい」という理想をハッキリ決めたら、それにハマる男性を探した方がいいんです。
「結婚と恋愛は違う」…何が違うの?
恋愛は非日常を楽しむイベントで、結婚は生活そのものです。
「好き」とか「楽しい」だけではやっていけません。
夫婦どちらも、「一緒に安定した穏やかな生活を築いていこう」という意識を持つ必要があります。どちらか一方だけに負担がかかるようでは、生活そのものが破綻するのです。
こう言うと、日常生活なんて普通に生きていたら勝手に成立するもんじゃない?と仰る方がいるかもしれません。
それは、夫婦どちらもつねに相手を思いやった行動が取れれば…の話で。一つ屋根の下で暮らしていると、やっぱり甘えや依存心が出てしまうんですよね。
家事の押し付け合いや、配偶者の収入に不満を言うといったことは、どこの家でも起きます。また、子どもが産まれると生活はしっちゃかめっちゃかになりやすく、普通に日々の生活を送ること自体が難しくなるかと…。
夫婦はチーム。
チームで安定した生活を送るという試合を延々と続けていくんです。
夫婦関係をたとえるなら、二人で肩を組んで自分たちを取り巻くすべてのものと対峙する感じ。
恋人関係をたとえるなら、向き合ってお互いを見つめ合う二人だけの世界。
結婚は、自分たちが楽しければいい恋愛とは違うんです。
自分にとって理想の結婚生活とは何か?
たとえば…
- 結婚後も出産後も好きな仕事を続けたい
- 専業主婦になりたい
- 自分の親が近くに住んでいてほしい
- 姑や舅の干渉はない方がいい
- 夫と一緒に子育てしたい
- 家事育児は自分がやるから、夫にはとにかく稼いでもらいたい
- 金銭的に裕福な生活がしたい
- 経済的にはボチボチでも夫婦で一緒に趣味を楽しみたい
などなど、ほかにも色々あると思います。できるだけ具体的にシミュレーションすることが大切です。
また、こうした理想を軸にして相手選びをするなら…
- ずっと仕事を続けたいから、妻が働くことに理解のある男性がいい
- 専業主婦の妻を望む男性がいい
- 実家の近くに住むことを許してくれる男性がいい
- 姑に干渉されたくないので実家が遠い男性がいい
- イクメン希望の男性がいい
- 家事はできなくても仕事好きな男性がいい
- 裕福な生活がしたいから高年収の男性がいい
- 一緒に趣味を楽しめる男性がいい
こんな感じになります。
かなり具体的な条件が出るはずなので、婚活する時によく聞く「やさしい」「仕事が安定している」といった条件は逆に出にくいんじゃないかと。
理想の結婚生活を先に決めておくメリット
相手探しをする前に理想の結婚生活を決めておくと、ブレが少なくなります。
「こういう人がいい」という根拠が自分の中でハッキリしているので、マッチングアプリや結婚相談所でも探しやすいはず。
仕事や子育ての方針、義実家との付き合い方などは、自分軸を固めておくと譲れない条件になるでしょう。
性格や勤務先、年収を条件にしても、そこに確固たる自分軸は作りにくいんですよね。
根拠が「そういう人を選んでおけば大体うまくいくだろう」と曖昧になりやすく、こだわりになりづらいはずです。
最終決定はやっぱり「好きかどうか」
婚活は条件に見合うかどうかで相手を選びがちになりますが、最終的にはやっぱり「好きかどうか?」が大事です。
そのあたりは以前ご相談をいただいたこともあり、「条件が合うけどときめかない」「アプリで出会った相手を愛しているかどうかわからない」というのは、結婚が難しいパターンだと思います。
譲れない条件を具体的に挙げることは、あくまで結婚相手を探しやすくするためであって、マッチングできればいいというわけではありません。
なんだかんだ言って、条件面と気持ちの面どちらも満たすお相手をさがすことが大切です。
おまけ。・・
冒頭だけ読めば、なんだか元夫が100%悪い!という印象ですが、お金と仕事面の不安定さは向こうに非があっても、離婚の責任は夫婦どちらにも少なからずあるわけで。私は絶対に悪くない!とは思っていません。
私は良くも悪くも執着しない射手座なので、「これはダメだ」と思うと結構バッサリいっちゃうんですね(汗)何があっても、なんだかんだで仲直りできる夫婦はすごいと思います。
沙木貴咲
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